中国社会科学院財経戦略研究院、同院旅行研究センター、社会科学文献出版社は9日、「余暇緑書:2019~2020年中国余暇発展報告」を共同発表した。報告によると、オンラインでの文化レジャーは需要も供給も増加傾向にあり、ライブ配信ユーザーの規模は爆発的な増加を実現したことが分かった。
「中国国民余暇状況調査(2020)」のデータによると、62.9%の調査対象者は余暇に時間を費やすことには価値があると考えている。70.4%の対象者は余暇活動を生活の中で必要不可欠なものだと考えている。
考え方の変化により、中国の観光客数はさらに伸びている。2019年、中国の観光客数は延べ60億600万人で、前年同期比で8.4%増加した。うち、中国の海外旅行者数は延べ1億5463万人で、前年同期比で3.3%増加した。
第45回「中国インターネット発展状況統計報告」のデータによると、2020年3月までに、中国のライブ配信ユーザーは5億6000万人に上り、2018年末より1億6300万人も増加し、ネットユーザー全体の62%を占めた。
中国社会科学院観光研究センターとテンセントなどが実施した合同調査「中国国民余暇状況調査(2020)」によると、過去1年間で国民がオンラインで余暇を過ごした平均時間は1日4.9時間だった。中でも16.2%の調査対象者は1日平均で5~8時間もインターネットに使っている。年齢別にみると、年齢層が低いほどオンラインで余暇を過ごす時間が長い傾向がある。また、学歴が低いほどオンラインでの時間が長くなることも分かった。