2019年、中国の研究開発(R&D)経費は前年比12.5%増の2兆2143億6000万元で、R&D経費投入強度(R&Dの対GDP比)は2.23%で再び記録を更新した――「2019年全国科学技術経費投入統計公報」のデータによると、第13次五カ年計画期間(2016−20年)の中国のR&D経費は2桁台の成長を維持した。科技日報が伝えた。
R&D経費は一国の科学技術の取り組みを反映する重要な指標であり、科学技術発展の実力と競争力を観察・分析する重要な指標でもある。第13次五カ年計画を振り返ると、中国のR&D経費は世界2位をキープし続けており、規模が安定的に拡大した。R&D経費投入強度は記録更新を続け、すでにEU15カ国の平均水準に近づいており、構造が持続的に最適化されている。
「北斗」ネットワーク構築、「嫦娥」の月探査、「鯤竜」の海洋進出、「天問」の宇宙探査――第13次五カ年計画期間中に、科学研究投入の高成長は革新の飛躍をもたらした。中国は世界も注目する重大な科学技術革新の成果を上げた。また中国は近年、量子科学、鉄系超伝導、幹細胞などの基礎研究分野で進展を続けており、革新の源泉が尽きることなく溢れ出している。
日々努力しているからこそ常に向上できるのだ。第13次五カ年計画期間中に、革新の経済・社会発展へのけん引力の強化が続き、科学技術と経済が深く融合した。スマート製造、無人配送、オンライン消費、医療・ヘルスケアなどの新産業・新業態・新ビジネスモデルが持続的に高度の発展を遂げ、経済・社会発展を支える役割が強まってきた。多くの分野で世界のトップレベルに達し、新型コロナウイルスとの戦いでも特筆すべき内容があった。
アナリストによると、国家財政科学技術支出は社会全体の研究開発投入をけん引し、国家戦略の方針を指し示すカギとなる役割を果たし、科学技術革新に力強いサポートを提供したという。