国際宇宙航行アカデミー(IAA)会員で、中国航天科技集団有限公司北京航天自動制御研究所長の馬衛華(マー・ウェイホア)氏は福建省福州市で17日、中国は第14次五カ年計画期間(2021−25年)に「学習型」のキャリアロケットを開発すると述べた。新華社が伝えた。
馬氏は2020年中国宇宙大会「人工知能(AI)による宇宙制御の発展」フォーラムにおいて、「ロケットを学習型に」と題したスピーチを行った。要旨は次の通り。
中国の深宇宙探査活動の掘り下げに伴い、ロケットは打ち上げ後に予測できなかった環境、予測できなかった事故といった各種の複雑な問題に直面する可能性がある。第14次五カ年計画より、中国は「宇宙制御+AI」の模索を通じ、「学習型」と「終身学習型」のロケットを開発する。ロケットが複雑な環境に適応し、自主的に問題を解消する能力を絶えず高め、より複雑な探査任務を完遂できるようにする。
「学習型」のロケットとは、スマート技術を航法・誘導・制御の各任務に導入し、ロケットをより賢く自主的にすることを指す。学習と訓練により、プログラム制御プランの限界を補い、ロケットが複雑な飛行環境に適応しアクシデントに対応する能力を高める。