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中国の科学観測船「雪竜2」号が南極の動物の世界を調査

中国の極地科学観測砕氷船「雪竜2」号は2019年12月3日から今年1月8日まで、第36次南極科学観測における「Cosmonauts Sea」に対する総合調査を実施した。調査の結果、環境は悪化しているものの、それでも数多くの生き物が生息していることが分かった。新華社が伝えた。

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科学観測隊員である北京師範大学のトウ文洪・動物学教授は、鳥30種類、海洋哺乳動物7種類の姿をカメラに収めた。今回写真5万枚以上を撮影したというトウ教授は、「撮影に成功した鳥は合わせて約3万羽で、その9割がナンキョクフルマカモメ。その多くが氷山に生息しており、最大で6000羽近くが群れを成していた」と説明する。

今回の科学調査で、魚類研究専門家の叶振江氏と張潔氏は、「Cosmonauts Sea」の水深1000メートルまでの中水層に生息している魚類の調査を実施した。12カ所で底引き網でサンプルを採集した結果、有効サンプル11種類、合わせて286匹の魚の採集に成功した。その多くがNotolepis coatsi(ハダカエソ科)、Electrona antarctica(ハダカイワシ科魚類)、南極サケイワシだった。

第36次南極科学観測隊の何剣鋒・首席科学者は、「『Cosmonauts Sea』は、世界ではあまり知られていない海域。今回の調査は、南極海の食物連鎖の各部分をほぼカバーしており、この海域の基礎環境や生物の群落を体系的に知ることができた」と成果を語った。