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韓国、「世界トップ製品」が増加も笑えない理由とは?

2019年3月20日、韓国・聯合ニュースによると、世界市場でシェアトップに立つ韓国製品は過去3年で増加を続け、77品目に達したと集計された。ただ、世界輸出市場全5204品目のうち韓国がトップの製品は依然として少なく、それも中国、日本、米国など競合国に追い上げられている状況だという。 

韓国貿易協会・国際貿易研究院が発表した資料によると、2017年ベースで世界輸出市場1位の品目は、前年より6品目多い77だった。2014年(67品目)以降3年連続の増加で、世界順位は前年から横ばいながら単独12位を記録している。1位品目の総輸出額は1407億ドル(約15兆6782億円)で、全輸出の24.5%を占める。 

2017年は17品目が新たに世界輸出1位となったが、11品目が1位の座を明け渡した。また、メモリ半導体、タンカー、特殊船など31品目は過去5年にわたって世界1位を維持しているという。 

韓国がトップに立つ77品目のうち48品目は、中国、日本、米国、ドイツが2位につけている。このうち16品目は、2位とのシェア格差が5ポイント未満だった。 

また、ほとんどの1位品目で韓国は中国と競合しており、日本とは化学・鉄鋼製品でトップ争いをしている。主要競合国のうち世界トップの品目が最も多いのは中国(1720品目)で、ドイツ(693品目)、米国(550品目)、イタリア(220品目)、日本(171品目)と続く。 

1位品目を分野別に見ると、化学製品(31品目)、鉄鋼(13品目)、繊維製品(8品目)が67.5%を占める。化学製品ではドイツと米国の2位品目が増えており、資料では「両国の追撃を警戒すべきだ」と分析している。鉄鋼も5品目でトップを追われており、「今後の競争力の低下が懸念される」としている。 

この記事に、韓国のネットユーザーからは「経済問題が叫ばれているけど、善戦しているね。韓国ファイト」「韓国頑張れ。大企業中心の製作から、中小・中堅企業中心へと体質改善をする時だ!」など喜びのコメントが寄せられているほか、「輸出が6品目も増えたのに、『不安』だって?」「もし11位に上がったら、どんな記事を出すんだろうな。『11位にはなったが、競争激化でますます不安な状況』とか?」「よくやった韓国、と称賛しようよ」「いつかは『半導体に頼り過ぎて不安』だと報じてたけど、今度は『輸出品目が増えても不安』だと?」「追いつかれそうだと不安をあおるべきではない。中国には世界中の工場があるんだから輸出品目が最多で当然だよ」など、内容に対する疑問の声が多く上がっている。