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中国で豚肉価格が上昇、年後半に加速の恐れ=アフリカ豚コレラの影響、政府が7項目の対策

中国政府・農業農村部は2019年3月22日付で、「7項目の措置で豚生産を安定化」と題する文章を発表した。最近になり豚肉生産能力が低下しているという。豚肉価格は3月になってから上昇が顕著になり、年後半にはさらに加速する恐れがある。背景にはアフリカ豚コレラの発生がある。 

中国メディアの新京報によると、3月になり豚肉価格の上昇が鮮明になった。同月第2週には、中国16省(中央直轄市を含む)での赤身豚肉の加工場出荷価格は前週比13.9%高、前年同期比36.9%高の1キログラム当たり20.16元(約330円)だったという。 

農業農村部が年初に行った記者会見でも、同部市場与信息司(市場と情報課)の唐珂司長と中国農業大学の楊漢春教授は、豚肉価格は7-9月期に始まり、特に10-12月期には大幅に値上がりする可能性があるとして、酪農家に生産拡大を呼びかけた。 

農業農村部が22日に発表した「7項目」の措置は、アフリカ豚コレラの発生で、飼育していた豚が強制殺処分の措置となった飼育家に対しての補助金などで、生産をできる限り迅速に回復させるなどの内容を含む。また、衛生管理の向上のための施設改善に対する支援も盛り込まれている。