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中国市場狙う海外企業、広告より有効な新戦略とは―シンガポール華字紙

2018年10月8日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、海外ブランドが中国の巨大市場に進出する際、「代理購入」が新たなルートになっている。 

海外のある食品会社はインスタントスープを中国市場に投入するに当たり、中国で宣伝を行わず、豪州に住んでいる中国系住民に無料サンプルを提供。リサーチだけでなく、中国の家族や知人などへの代理購入を勧めるという手法を採ったという。 

代理購入は生活用品や化粧品、衣類などが中心で、当初は海外旅行に出掛けた中国人観光客や海外留学している中国人学生が小遣い稼ぎに始めたものだったが、今では中国市場に進出する試金石として多くの企業が目をつけるほどの存在になっている。 

商品の購入先が小売店のため詳しい統計はないが、豪州では年間の代理購入額は10億豪ドル(約800億円)に上るとみられる。そのため中国市場においては従来の広告よりも有効な情報発信やリサーチの手段になり得るという。