2016年11月1日、環球時報によると、米経済誌フォーブスはこのほど、中国の自動車メーカーが世界進出を図るため中国語のブランド名を捨て始めていると指摘した。
新しいブランド「LYNK&CO」がこのほど、ドイツ・ベルリンでのイベントで発表された。これは中国の自動車メーカー、吉利汽車(ジーリー)による新しいグルーバルブランドだ。中国自動車大手の北京汽車集団が部分的に出資している米新興電気自動車(EV)メーカーのAtievaもこのほど、社名をLucid
Motorsに変更している。中国人は米EVメーカーのFaraday Futureにも投資しているが、英科学者マイケル・ファラデーの実験室には当然ながら中国人の名前はなかった。
なぜこれらの企業は中国名を捨て外国名に群がるのか。中国語の名称が中国以外では機能しないためだ。中国最大の自動車メーカーの名称は無味乾燥で冗長な国有企業だ。広州汽車集団、北京汽車集団など、どんなにうまく練習しても舌が回らない。北京汽車集団の英語略称はBAICだが、bike(自転車)と発音しているように聞こえる。
新興の民間メーカーの名称は比較的短いが、それでも問題を抱えている。五菱(ウーリン)や吉利の中国語の発音は簡潔でフレンドリーな響きだが、意味の近い英語は奇妙な感じを与える。欧米の自動車購入者にとって、その奇妙な製品が中国から来ているということは「リスキー」を意味するからだ。
グローバルな命名法へのシフトは成功するのだろうか。孔子は2000年以上前、「名が正しくなければ、言葉も順当でなくなる。言葉が順当でなくなれば、物事は成就しない」と告げているではないか。