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晩婚化と高い不妊率で、台湾の「試験管ベビー」が15年で2.5倍に―台湾メディア

中国新聞社は26日、進む晩婚化と世界平均より高い不妊率により、体外受精による「試験官ベビー」が15年で2.5倍になったとする、台湾・中国時報の報道を伝えた。

台湾・国民健康署の統計によると、台湾で体外受精によって生まれた赤ちゃんの数が、1998年の2317人から2012年に5825人と15年で2.5倍に増加。その年の全出生数に占める割合も0.9%から2.5%にまで上昇した。

台湾の臨床専門家は、台湾における不妊率が約10-15%に達しており、国際平均を上回っていると指摘する。不妊の原因について同署は、12年に発表した報告の中で「輸卵管など女性によるものが54.2%、男性によるものが20%、男女双方の問題によるものが21.9%」としている。

台湾不妊症医学会の李茂盛前理事長は「不妊の原因は多岐にわたる。最も良く見られるのは年齢的な影響、輸卵管の感染症罹患歴、骨盤腔や流産、子宮外妊娠、盲腸炎などの手術による輸卵管の閉塞といった問題だ」と語る。

女性のみならず、男性にも年齢的な生殖能力への影響があるという。李氏によると、男性の精子の数や活発さが加齢とともに減少し、一般的に40歳以上になると生殖能力が約10%低下し、50歳以上になるとさらに15%低下するとのことだ。

同署の長官は「夫婦が避妊していない状況で1年以上自然妊娠できていない場合は速やかに医師に相談して欲しい。特に、30歳を過ぎた夫婦は生殖のチャンスを大事にしてもらいたい」と呼びかけている。