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中国東北部の出生率、韓国・日本を下回る・・景気回復にも影響―中国紙

中国東北部では合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子どもの推定人数)が非常に低く、韓国や日本を下回る水準となっている。人口が増えない状況が同地域の景気回復に大きな影響を与えているという。中国紙・羊城晩報が15日伝えた。

2010年に実施した第6回国勢調査でのデータによると、東北部のうち黒竜江省の合計特殊出生率は1.03、吉林省でも1.03、遼寧省では1.0となっている。全国平均は1.5で、これら3省の出生率は北京市や上海市より高いものの、江蘇省や浙江省など経済発展の進んだ地域に比べて低かった。

また他国との比較では、2013年の韓国の1.19、日本の1.34を下回る。

吉林省では今年3月、「単独二孩」(夫婦のどちらかが一人っ子の場合、子供を2人産むことを認める)政策が実施された。同省では同政策の実施によって年間に1万2000組の夫婦が子供をもうけると見込んでいたが、実際に2人目の子供をもうけたいという夫婦は5000組程度にとどまるという。

東北部では子供をもうけたいという夫婦が少ない上に、労働力人口の他地域への流出も止まらない状況だ。