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中国人、メルボルン繁華街の古いビルを14億円で購入―豪メディア

新聞晨報は10日、オーストラリア・メルボルンの繁華街にある、1930年代に建設された8階建てビルを中国人が1580万オーストラリアドル(以下ドル、約14億4000万円)で購入したとする、オーストラリア紙ブリスベン・タイムズの9日付報道を伝えた。

このビルはメルボルンでもっとも賑わう繁華街のスワンストン通りにある。この通りで独立したビルが売り出されることは極めてまれで、売りに出された際には多くの投資家の興味を集めたという。

仲介会社は今月21日を購入申し込み期限としていたが、中国人投資家が高い金額を提示したため、売り手にも拒む理由がなく、商談が成立した。現地の不動産会社によると、中国人が提示した購入価格は販売想定額を580万ドル(約5億3000万円)上回るものだったとのことだ。

メルボルンではここ3年、低利率と外国資本の流入などによって、中心部の不動産価格が上昇を続けている。最新の資料によると、メルボルンの不動産価格はこの1年で10.2%上昇。シドニーはさらにその上を行き、16.2%値上がりした。

中国人に代表されるアジアの不動産購入者が、オーストラリアの不動産価格を大きく吊り上げているとの見方も複数の機関から出ている。

英メディアによると、今年1-4月に中国人投資家が同国で総額100億ドル(約9130億円)を超える商業・住宅物件を購入、年間で250億ドル(約2兆2800億円)を突破する見込みであるという。そして、その大部分がシドニーとメルボルンに集中しているとのことだ。

現地華字メディア・澳洲新快網は8日、中国株式市場の暴落、オーストラリアドルの下落により、さらに多くの中国人投資家がオーストラリアの不動産市場に注目することになるだろうとの分析を発表している。