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われわれを必要としなくなった中国が「進攻」を開始―ドイツ紙

28日付のドイツ紙ディ・ヴェルトは、ドイツ企業は中国との合弁を通じて良好な業績を上げる一方、技術譲渡により強力なライバルを育成してしまったと報じた。29日付で環球時報が伝えた。

同紙は、そのせいで中国人が今、「進攻」を始めていると指摘する。高速鉄道は数十年来、欧州人や米国人、日本人が先進技術を誇ってきたが、彼らの市場への参入を許した中国は着々と最新の技術を吸い取り、今では「独り立ち」するまでに成長。国内を手始めに、海外の新興市場にも進出、ついには西側諸国へも手を伸ばすように。数十億ドルの発注が従来の工業国を尻目に中国人に持って行かれる時代となった。

中国人にとって西側との合弁だけが技術を吸い取る唯一の方法ではなくなった。今、海外の知的財産権を獲得する最も手っ取り早い方法は、外国企業の買収だ。だが、欧州企業の中国への投資の難しさは以前と変わらない。中国EU商会のJoerg Wuttke会長は29日にブリュッセルで開催される中国と欧州連合(EU)のサミットで、市場のさらなる開放を求めるとしている。