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中国で超高級車の販売落ち込む、ロールスロイスは15%減 政府の反腐敗キャンペーンが影響

中国の超高級車市場で、販売が落ち込んでいる。中国政府による反腐敗キャンペーンの影響だとされる。中国自動車情報サイトの蓋世汽車網が26日伝えた。

独BMWグループでロールスロイスの事業を担当するピーター・シュヴァルツェンバウアー氏はベルリンで25日、中国でロールスロイスの販売が前年同期に比べて15%落ち込んでいると話し、「この状況に対応するため、生産能力の調整が必要だ」と説明した。中国での販売が振るわないことで、今年、世界全体での販売が過去最多を更新することは困難になったとみている。

ロールスロイスや海外メディアは、中国での超高級車の販売不振の原因が、中国政府による反腐敗キャンペーンに起因すると分析。シュヴァルツェンバウアー氏は「資金があっても、中国人はもう、ロールスロイスに乗ることで富を見せびらかそうとは思わなくなった」と語った。

今年第1四半期にロールスロイスの世界での販売台数は前年同期比13%増の781台。昨年通年では前年比12%増の4063台だった。ロールスロイス「ファントム」の一般的な価格は、38万5800米ドル(4770万円)ほどとなっている。

中国ではこうした超高級車だけでなく、独アウディなどの高級車も販売が減っている。アウディの中国販売台数は過去26カ月にわたって増加していたが、今年5月、減少に転じた。またBMWの販売台数も5月、2005年1月以降で初めて減少したという。