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ギリシャの船主から見た中国製、「細かい部分を重視、信頼に値する」―中国メディア

上海に本部を置く太平洋造船集団公司によると、ギリシャの海運会社「Angelakos(Hellas)」の注文を受けて造船したばら積み貨物船CROWN63が揚州で引き渡された。26日付で新華網が伝えた。

同船は「SINICA GRAECA」号と名付けられた。古代ギリシャ語とラテン語で「中国とギリシャの光り輝く文明」という意味で、「SINICA」は古代ギリシャ語で「中国」を意味するという。同社が中国の造船会社に発注するのはこれが初めてとなる。

近年、海運市場の低迷が造船市場まで波及し、中国の造船企業も困難な状況に陥っている。これに加え、韓国や日本の造船業が盛り返し始め、中国の造船業は大きな挑戦に直面している。中国船舶工業行業協会の統計によると、今年1-4月の受注量は、前年同期比80.5%減の566万D/W(載貨重量トン数)。4月末現在の手持受注量は、同4.9%減の1億3394万D/Wとなっている。

一方、Angelakos社の総裁は、「中国が世界で果たす役割は重要性を増している。中国は他の新興国と異なり、文化と歴史がある。(今回、貨物船を引き渡した)太平洋造船も当社により経済的でより環境に優しい、競争力のある新船型を提供してくれた。細かい部分が重視されており、信頼に値する」と話している。