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CNOOCの豪LNG生産拠点が操業開始

中国海洋石油(CNOOC)は中国の海外初の大型液化天然ガス(LNG)生産拠点になるオーストラリアのカーティスプロジェクトが操業を開始したと公表した。5月25日、新華網が伝えた。

カーティスの操業によって、中国企業は世界におけるLNG調達の川上から川下までの布陣を完成し、単一市場に頼らずに済む体制ができた。カーティスプロジェクトは豪クイーンズランド州に位置し、世界初のコールベッドメタンを原料としている。探査では3500億立方メートルのコールベッドメタンが確認されている。

中国は今後20年間、カーティスプロジェクトから毎年360万トンのLNG資源を調達できる。今年第3四半期を予定している2号生産ラインが操業すれば、生産能力は年間850万トンまで増える。

CNOOC傘下の気電集団は60億ドルを投資して、川上資産の25%の権益と液化工場1号生産ラインの50%の権益を取得した。また、グループ会社は英BGグループと中国で大型LNG運搬船4隻を建造することで合意している。

CNOOCの楊華董事長は「操業によって中国のLNG生産分配分野での発言権が高まるだろう」と語り、今後も天然資源の獲得において競争力を高める考えを示した。

中国は現在、7000万トンを超えるLNGを輸入している。