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「中国製造2025」近く公表 スマートマニュファクチャリングの推進提唱

中国政府の「中国製造2025年計画」が間もなく正式発表される。計画では次世代情報通信技術産業や高機能NC機械、ロボット、バイオなど10の重点分野を育成することなどが盛り込まれている。4月27日、経済参考報が伝えた。また、工業情報化部は、スマートマニュファクチャリングを推進するため、スマート設備、商品、スマート管理、スマートサービスなど6分野でモデル事業を実施予定だ。

スマートマニュファクチャリングという概念は1990年代に日本の工業分野で登場。情報技術を活用し、生産データの収集・分析・対応を通じて生産効率を上昇させる仕組みを指す。最近ではネット技術の進展や3Dプリンターの普及など新技術の台頭で、スマートマニュファクチャリングの概念も広く浸透してきた。中国はこの目標を提起し、情報化技術を利用して製造業のデジタル化、スマート化を進める考えだ。

工業情報化部はモデルプロジェクトでは営業コスト比率を従来から20%引き下げ、製品研究開発周期を20%短縮し、生産効率を20%向上するなどの数値目標を設定している。同部によると、スマートマニュファクチャリングに対する企業の関心も高く、既に導入している例もあるが、製造企業はコア部品や技術の対外依存度が高いなどの問題もあり、生産全工程のスマート化実現にはしばらくの時間がかかりそうだ。