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鉄鉱石価格下落受け豪中財務相協議へ―中国メディア

オーストラリアのホッキー財務相は鉄鉱石価格暴落に関し、中国と協議を行う考えを示した。4月16日、東方財富網が伝えた。

鉄鉱石メジャーのリオ・ティント、BHPビリトンの増産の影響を受け、鉄鉱石価格は1トン当たり50ドル以下まで下落している。豪政府は来月には鉄鉱石価格がトン当たり35ドルに落ちると予測。一方で最大の需要国である中国側の需要はぱっとせず、豪の中小鉄鉱石企業は経営危機に陥っている。

ホッキー財務相は外国メディアブルームバーグの取材に対し、中国の財政部長と今後1年の鉄鉱石需要について協議する考えを表明、「我々は商品価格をコントロールすることはできないが、関係者はみな、市場を維持するための供給量を保つことへの責任を有している」と述べた。ホッキー財務相によると、鉄鉱石価格は2011年2月のトン当たり190ドルをピークに下落が続いており、豪政府の損失額は250億オーストラリアドル(190億米ドル)にのぼるという。

豪では今後も鉄鉱石の増産が計画されていることから、価格下落は続くとみられ、豪企業は鉱山閉山やリストラなどコスト削減に追われている。