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人民元レート上昇で、春節時期に日本や欧州訪れる中国人観光客が急増―中国メディア

新華網は19日、人民元の対円、ユーロレートが上昇していることから今年の春節(旧正月)時期に日本や欧州を旅行する人が急増していると報じた。

先日、友人と子どもを連れて北海道旅行をした中国人女性は「2年前よりも今年は買い物の値段が安い感じがした」と語る。

例年の春節時期は気候の良い東南アジアを国外旅行先に選ぶ中国人が多いのだが、今年は人民元レート上昇に伴って「人民元が有利な場所に行く」という状況になっており、日本や欧州に行く人が急増している。この傾向は昨年からすでに出始めていたが、今年の春節で顕著になった。

中国の旅行予約サイト・シートリップ(携程)の広報担当者は円安、ユーロ安によって日本と欧州への個人旅行人気が高まっていると説明。また、多くのツアー旅行もネット上に掲載してから1週間足らずで売り切れてしまう状況であることを明かした。

ロビーが人でいっぱいの中国銀行浙江支店のマネジャーは「大部分の人が外貨購入目的」と語る。春節中に欧州を旅行するという両替待ちの女性は「遊び以外にも、ユーロ安のうちに買付をするという任務もある。多めに両替するのは、現金で買ったほうが優遇が得られる事があるから」と話した。