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中国・12月の製造業PMIは50割れ、来年の成長率見通しは下方修正―HSBC

HSBCは16日、12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が49.5と7カ月ぶりの低水準になったと公表した。PMIが50を割り込むのは今年5月以来。17日、中国証券網が伝えた。

項目別にみると製造業生産指数は49.7で前月の49.6をわずかに上回ったが、新規受注指数は51.3から49.6に下落した。新規輸出受注指数は51.1から51.7に上昇、製品在庫指数は小幅上昇して49.6だった。購買在庫指数はやや下落の47.8.投入価格指数は41.8と9月ぶりの低水準だった。

HSBC中国チーフエコノミストの屈宏斌氏は「12月のPMIが低水準だったのは国内の需要不足が原因だ。石油関連価格が大幅に下落しており、価格指数を下押ししている。製造業の動きが弱くデフレ圧力も上昇しており、今後数か月は金融緩和が必要だ」と述べた。

パリ銀行のアナリストは「第4四半期のGDP成長率は第1~3四半期を下回ると予測されている。中国人民銀行が人民元安を容認して輸出を支えるなど、ミニ刺激策が今後相次ぐのではないか」と指摘した。

またHSBCは来年の中国のGDP成長率予測を従来の7.7%から7.3%に、2016年の成長率を7.6%から7.4%に下方修正した。来年と再来年の消費者物価指数(CPI)もそれぞれ1.8%、1.9%に下方修正した。