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北海道は記録的雪不足 異常気象「極端化現象」が日本を襲う

米国全土が先月、大寒波に見舞われ、常夏の島「ハワイ」でも氷点下を記録したのには驚いたが、日本は逆に深刻な“雪不足”だ。北海道の11月の降雪量は平年の35%と、記録が残る1961年以降、5本の指に入る異常事態なのだという。

「この秋、北日本、日本海側で気温が高かったため、雪にはならず雨が降った。気温の上昇で、年々、雪が降る出足が遅れているといえます」(ウェザーマップの気象予報士・河津真人氏)

 雪不足なのは北海道だけじゃない。専門家の間では北アルプスや富士山でも降雪量が年々少なくなっているというのだ。

■今年は異常気象ラッシュ

 振り返れば、今年の日本は異常気象ラッシュだった。山梨で記録的な豪雪だったほか、東北地方では連日「乾燥注意報」が発令されて山火事が相次いだ。東京の三鷹市では季節外れのひょうが降り、数十年に1度の局地的豪雨が都内を襲った。広島で大型台風による土砂災害被害が出たのも記憶に新しい。日本の気象は今後、どうなるのか。

「首都水没」(文春新書)の著者で、えどがわ環境財団理事長の土屋信行氏が言う。
「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の予測で、気候の極端化が指摘されています。台風の発生数は減っても大型化し、一度に100ミリ以上の局地的豪雨が“普通”となります。昨年の伊豆大島、今年の広島は線状降雨帯による土砂崩れの被害を受けましたが、これは入道雲が連続発生した結果。異常気象のひとつの表れです。温暖化で日本は亜熱帯化していると指摘されており、今後、雲の発生やひょうが降る頻度、落雷の回数も増加するでしょう。木が育成できなくなる森林限界線も上昇していて、日本における気候の極端化は加速しています」

 気候の常識、習慣は見直さないといけない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141207-00000012-nkgendai-life