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【甲府】勇退の城福監督、涙で感謝伝えた「3年間ありがとうございました」

◆J1第33節 甲府0―0F東京(29日・山梨中銀スタジアム)

 ヴァンフォーレ甲府は今季のホーム最終戦をF東京と戦い、0―0で引き分けた。タレント軍団相手に、攻守で互角以上に渡り合うなど、勝ち点1以上の試合を展開した。前節でクラブ史上初の2季連続J1残留を決め、今節は4連勝こそ逃したが、5度目のJ1で最高位となる14位以上が確定した。今季限りで勇退する城福浩監督(53)は「3年間、ありがとうございました」と涙ぐみながらあいさつ。今季、中銀スタ最高の1万5071人が埋まったスタンドからも、惜しみない感謝の拍手が送られた。

 ◆指揮官あいさつ
 今シーズンは100年に1度の大雪で、(鹿島に)0―4で完敗してのスタート。厳しい船出でした。(10月5日の)大宮に負けて、34節の最後で(残留を)決めなきゃいけない覚悟をしました。苦しいときに背中を押してくれたのがサポーターでした。彼らの力がなかったら2年連続J1の戦いはできなかったと思います。

 山々に囲まれたこの地に来たとき、自分がこの地を出るときはどんな立場で出るのか、追われるように出て行くのではないかと半分以上、そう覚悟しました。それでも、今日、それと正反対で送り出してもらえる状況にしてくれました。

 今年、盛田、山本、石原は一番伸びました。日本一のトレーニングをしようとして、あの年齢でも、うまくなるんだというのは指導者として最高の喜びです。選手たちがチームのために行動してくれたことで強いチームになりました。今日も勝ちたかったが、互角以上に戦えたのは選手の成長があってこそ。

 選手のみんな本当にありがとう。監督を退任するあいさつをするのは初めてです。その初めてのあいさつを、360度青赤に囲まれた中でできるのは神様が与えてくれた機会。神様に感謝したいです。3年間ありがとうございました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141129-00000220-sph-socc