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富士山登山者数 今後3年間で上限目標設定

静岡、山梨両県は26日、都内で開かれた富士山世界文化遺産学術委員会で、今後3年間をかけて1日当たりの富士登山の上限の目標値を設定するとした「世界遺産富士山ビジョン・各種戦略」の最終案を示し、了承された。
 ユネスコ世界遺産委員会から策定を求められている来訪者管理戦略の一環。両県知事が出席する12月下旬の富士山世界文化遺産協議会で採択し、2015年にまとめる包括的保存管理計画に反映させる。
 最終案では、登山者へのアンケートなどで弾丸登山者数や登山道の混雑に不満を感じた人の割合などのデータを調査。3年をかけて収集したデータを分析し、1日当たりの上限になる登山者数の目標値を登山道ごとに定めるとした。
 このほか、御嶽山(おんたけさん)の噴火を踏まえ、突発的な噴火に対する登山者の安全確保や情報伝達の在り方の検討を進めることも最終案に盛り込まれた。
 有識者の委員からは、多機能携帯端末(スマートフォン)などでの情報の入力を通じ、「登山計画書の提出を義務化できないか」といった提案があった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00000014-at_s-l22