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南アルプスの紫シクラメン「セレナーディア」出荷ピーク 山梨

色鮮やかなシクラメンが冬の窓辺に似合う季節となった。新しい花色を研究・開発するサントリーフラワーズ(東京都港区)は、珍しい紫色系のシクラメン「セレナーディア」(香りのアロマブルー)を今年も販売することになり、栽培を委託している南アルプス市の桜本カスミ園(桜本雅彦社長)で25日、需要期を前に出荷のピークを迎えた。

 シクラメンの花色は赤や白が基本だが、サントリーフラワーズによると、シクラメンが持っている色素を選抜して品種改良を重ねることで、鮮やかな紫色を蓄積させ、セレナーディアが完成。平成23年から販売している。

 桜本カスミ園の約1500平方メートルのビニールハウスでは、女性従業員らが出荷用に一鉢ずつ丁寧に箱詰めしている。桜本社長は「品種改良で早生種の性質が生まれ、納品日に合わせて開花期を調整しなければならない点に神経を使う」という。桜本さんのハウスからは今冬1万鉢が出荷され、サントリーフラワーズが販売する。

 サントリーフラワーズ事業部担当者によると、セレナーディアは香りを楽しむシクラメンで部屋に置くとやさしく香ることから“香るアロマブルー”の副題がついた。12月初旬には全国の店頭に並べられる。同時にサントリーフラワーズが通信販売を開始して、お歳暮用ギフトとして販売する。価格は一鉢5400円を予定している。

 シクラメンは冬花の中では開花期が長いことで知られるが、セレナーディアは暖房が効いた部屋より涼しいところを好む。また途中で肥料を与えることで開花期が延び、上手に手入れをすることで4月末まで花を楽しむことができると担当者は説明する。セレナーディアは県内の生花店でも販売され、サントリーフラワーズお客さまセンターへ申し込むこともできる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141126-00000015-san-l19