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中国のエネルギー需給緩和続く―社科院報告書

中国社会科学院研究生院国際能源安全研究中心と社会科学文献出版社は「世界能源(エネルギー)発展報告2015」を公表し、今年の中国はエネルギー生産が増える一方、消費は落ち着くとの見通しを示した。6月15日、中国証券網が伝えた。

報告は今年の中国の原油生産量を前年比0.4%増の2億1700万トンと予測。石油製品生産量は同3.1%増の2億9400万トン、天然ガスは同10%増の1344億立方メートルとしている。

一方、今年の石油製品消費量は同2.1%増の2億7700万トンとした。国内需給の緩和を受け、輸出は同41.9%増の2080万トンを見込んでいる。石油製品の輸出は同41.9%増、うちガソリンは7.8%減、ディーゼル油は137.2%増と予測している。

報告は、最近の原油安が「一帯一路」戦略にプラスに働き、今後、関連国家やアジア地区のエネルギー市場ひいては経済の一体化に貢献すると指摘した。