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春秋航空が名古屋参入 中国LCC、日本の3大都市圏カバーを実現へ―中国メディア

中国本土最大の格安航空会社(LCC)・春秋航空は4日、今月末に上海-名古屋路線を新たに開通することを発表した。これにより、中国を発着するLCC路線が日本の3大都市圏をカバーすることになった。中国新聞網が4日報じた。

同社は6月29日より上海-名古屋路線に就航。使用機材はA320で、毎週火・木・金・日に運行する。同社では今後名古屋-合肥、ハルピン、石家荘経由フフホト路線の就航もそれぞれ予定しており、同社の日中間路線は20本に増えることになる。

同社は現在すでに15の日中間路線を開通、毎週64便、2万3000席分を運行している。昨年末現在で日中間全路線の累計輸送旅客数が延べ80万人を突破、昨年1年間だけで39万2000人を乗せた。

日本政府の統計によると、昨年の訪日中国本土観光客数は240万人を突破。前年比83%増の背景には円安があるが、特に大阪は関西国際空港の増便によって2013年の52万人から100万6000人にまで増加。往復500元(約1万円)という特価航空券が中国人の旅行意欲を大きく刺激したようだ。

同社のマーケティング部門担当者は「中日観光市場には巨大な商機がある」と語る。同社は3月にも大阪と成都、西安、鄭州、泉州をそれぞれ結ぶ路線、北海道の旭川と上海を結ぶ計5路線を開通させたばかりだ。

日本の観光庁は、同社の成功は多くの航空会社による大阪路線参入をもたらし、大阪の観光市場は急速に飽和状態に向かっているとしている。