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中国鉄鋼業界PMI42.4 16カ月で最低

中国物流購買連合会鋼鉄物流専業委員会は5月の中国鉄鋼業界PMIが前月比5.8ポイント低下の42.4%だったと公表した。14カ月連続50を下回り、この16カ月で最低の水準だった。6月1日、新華網が伝えた。

生産指数、新規受注指数の落ち込みが目立ち、完成品在庫は17カ月連続で50%を上回っている。仕入れ価格指数は反発したものの、50%に届いていない。国内の鉄鉱市場は生産、販売とも弱含み、在庫が高止まりしている一方で、原材料価格は上昇し、企業の収益圧力が増していることが分かる。

特に新規受注指数は11.6ポイント下降し、37.6%まで落ち込むなど、販売の不振が際立っている。

4 月末以降、国内外の高コスト鉱山が生産を減らしたため、鉄鉱石市場は現物、先物ともに価格が上昇し、輸入価格は1トン60ドルを回復した。ただし、これ以上の上昇には力が足りない。鉄鋼市場の供給過剰状態に変化がない中で、鉄鋼価格の上昇もしばらくは見込めそうにない。