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韓国ウォンと人民元の銀行間直接取引開始、コスト圧縮に期待

中国と韓国の銀行間での人民元とウォンの直接取引が1日午前、始まった。ソウルにある韓国外換銀行本店で行われた記念式典には崔炅煥・経済副首相(兼企画財政部長官)が出席した。韓国・聯合ニュースの同日付の報道として、中国・環球網が伝えた。

韓国では個人や企業が銀行でウォンを人民元に直接替えることができるが、銀行間ではウォンを元に替える際、まずウォンを米ドルに替え、さらに香港などの外国為替市場で米ドルから人民元に替える必要があった。今後は直接取引ができ、手数料などのコストを大幅に抑えることができる。

今年7月に韓国の朴槿恵大統領が中国の習近平国家主席と会談した際、ウォンと人民元の銀行間直接取引システムを構築することで一致し、韓国政府が直接取引の市場を設けた。

崔炅煥・経済副首相は「直接取引の安定のために韓国政府はシステムを開発した。またマーケットメーカー制度を通じて取引を軌道に乗せるよう、支援する」と語った。この取引では韓国の新韓銀行やウリィ銀行、また中国交通銀行の韓国支店など12行がマーケットメーカーに指定されている。

聯合ニュースは記事で、「直接取引市場の設置には大きな意義があり、これによって韓国が香港、シンガポールと並ぶ世界有数のオフショア人民元市場となっていくことが期待できる」とした。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/402891/