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2035年長期目標に向けて環境保護は非常に重要=クーン博士

中国の第14次五カ年計画と2035年長期目標の実現において、環境保護は非常に重要な課題です。中国は今後、どのようにしてグリーン、低炭素、リサイクル可能な産業システムの構築を進め、経済成長と引き換えに資源の枯渇と環境汚染を招く既存の発展様式をどう転換していくべきなのでしょうか。

中国問題の専門家であるロバート・ローレンス・クーン博士はこのほどインタビューに応じた際、「経済発展が環境を犠牲にしてはならない。持続可能な発展は、中国が国家発展目標を達成するうえで避けて通れない道だ」と強調しました。

中国共産党内の最重要政策制定機関である中央改革全面深化委員会の会議がこのほど開かれました。席上、習近平総書記は2021年の4大改革の重点の1つとして「全面的なグリーン転換の推進」を挙げました。

これについてクーン博士は、「中国では2025年までにグリーン産業が大幅な発展を遂げ、主要汚染物質の総排出量は継続的に削減されて、炭素排出原単位は大幅に減少することになる。また、産業構造、エネルギー構造、輸送構造も大幅に最適化される。グリーン産業の割合が大幅に増加し、インフラのグリーン化のレベルが継続的に改善され、2035年までに、主要産業と主要製品のエネルギーと資源の利用効率が国際的な先進レベルに達する。さらに関連の指導意見によれば、風力・太陽光発電や天然ガスのインフラ整備を推進し、石炭発電の増設を制限するほか、クリーン生産監査の義務化、汚染度が高くエネルギー消費が激しい製品の管理、グリーン消費を促進するための地域補助金の提供、食品浪費の削減、国内廃棄物分別システムの確立などが予定されている」と紹介しました。