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IMF 今年のグローバル経済成長率予測を下方修正

国際通貨基金(IMF)は20日にスイス・ダボスで「世界経済見通し(WEO)」を発表し、2020年のグローバル経済成長率の予測を3.3%に下方修正した。新華社が伝えた。

IMFは昨年10月にも同期の成長率予測を3.4%に下方修正しており、今回はさらに0.1ポイント引き下げて3.3%とした。WEOはまた21年の経済成長予測も0.2ポイント引き下げて3.4%とした。

WEOは、先進エコノミーは今年と来年の経済成長率が1.6%で安定し、新興市場と発展途上のエコノミーは今年・来年の経済成長率が、新興市場は4.4%、発展途上エコノミーは4.6%になると予想した。

またWEOは、「製造業の活動とグローバル貿易が底を打って反転上昇したこと、主要エコノミーの金融政策が緩和傾向に転じたこと、中米経済貿易協議から好材料が伝わるようになったこと、英国の『欧州連合(EU)からの合意なき離脱』の懸念が弱まったことなどの積極的な現象が市場のムードを活性化した。しかしながら、経済の下ぶれリスクが引き続き目立ち、たとえば地政学的な緊張局面、社会の動揺、経済貿易摩擦などのリスクがある」と指摘している。