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90後が春節休日出勤組の中心に 「逆方向の春運」注目度が6倍に

春節が近づいてきたが、あなたはまだ残業の最中だろうか。重慶市では、市外からの観光客がすでに人気観光地を「占領」している。20日の昼、有名な観光スポットのビルの中を通り抜ける都市鉄道・李子唄駅を訪れてみると、写真を撮りにやって来た観光客ですでに黒山の人だかりだった。幹線道路は車の流れが途切れず、低速でノロノロ運転をしている状態だ。今年の春節(旧正月、今年は1月25日)の様子は例年とはかなり違っている。

こうした例年と異なる情景は、実はすでに百度(バイドゥ)のビッグデータの中に現れている。百度は同じ日に「好運中国年:百度アプリケーションねずみ年春節ビッグデータ報告」を発表した。百度は大量のデータによって、中国人の春節の習慣の変化を観察・記録する最も適切なプラットフォームになった。

90後が徐々に春節休日出勤組の中心に

同報告のデータから浮かび上がるのは、春節の伝統的な習慣・風俗に変化が起こりつつあることだ。飲食はさらに多様化し、「舌の上のグローバル化」が起こりつつある。娯楽スタイルはより個性的になり、オンラインの娯楽ニーズへの注目度が年々高まりをみせる。春節の移動はより便利で気軽なものになり、国内の人気観光地では三亜がトップ、海外旅行では飛行機で4時間ほどのエリアに最も人気がある。

「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組)の話題に関心を寄せる人々を年代別にみると、90後(1990年代生まれ)が44%を占めることが注目される。実際、昨年の春晩にツッコミを入れながら、今年の春晩の番組表を検索するのが、90後の間ではお決まりのパターンだ。

2020年の春節には、若い人々も仕事で悩むようになった。社会に出て働く90後がますます増え、彼らも徐々に春節休日出勤組の中心になってきた。同報告によれば、春節で「休日出勤」に注目する人を年代別にみると、90後は80%を占めて、連休中の時間外勤務を担う中心層になっているという。

同時に、若い人は仕事へのエネルギーが高く、「春節期間に仕事を探す」人のうち、90後が66%を占め、大量に社会に出始めた00後(2000年代生まれ)も24%を占めた。

「逆方向の春運」の注目度が6倍に

インターネット環境の変化、考え方や観念の変化により、春節のよくある「帰省難」の問題は緩和されるようになった。

同報告によると、「交通機関の切符がなかなか手に入らないという問題は目に見えて緩和された。一方で、今年は『逆方向の春運』(故郷にいる両親が子どもの働く都市部にやって来て、一緒に春節を過ごすこと)への注目度が前年の5倍に上昇し、到着地と出発地の入れ替えを選択して、春運(春節<旧正月>の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)のピークを避ける人が多くなった。うち『逆方向の到着地』のトップは北京だ。また一方で、インターネットの乗車券購入システムが整備されたことの影響も大きい」という。

こうしたデータは百度地図が先に発表した「2020年春運交通予測報告」と合致する。春運報告は「逆方向の春運」を選択する人の移動状況を予測し、「逆方向の到着地」の人気都市上位10ヶ所は、重慶、北京、広州、成都、上海、深セン、杭州、西安、長沙、鄭州になるとした。このうち7都市は、春運で最も多くの人が他都市へと移動して滞在人口が減る10都市にも入っている。こうして、春節の時期になると毎年、大都市から「人がいなくなる」という現象が変化するという。

今年の春節には、「帰省難」への注目度は82%低下した。ネットユーザーが「鉄道乗車券」を検索する際の関連ワードをみると、「乗車券購入攻略」、「復路の乗車券」、「乗車券予約待ち攻略」など、乗車券の購入に関する内容が引き続き上位に並んでいる。