無料相談受付中

中国経済が割ってはならない「ボトムライン」とは―米華字メディア

2019年2月26日、米華字メディア・多維新聞は、「中国経済が割ってはならないボトムラインは耕地面積と食糧の安全だ」とする記事を掲載した。 

記事が取り上げたのは、中国で19日に発表された農業、農村の発展に関する政策文書。食糧の安全について、「耕地面積1億2000万ヘクタールのレッドラインを厳守」との文言が初めて盛り込まれた。文書はまた、「食糧の作付面積は1億1000万ヘクタールを安定確保する。永久基本農地は1億ヘクタール以上を確保する。20年までに5300万ヘクタールの高水準農地を作り上げる」ともしている。 

中国の国土面積は960万平方キロメートルに上るが、耕作に向いた土地はさほど多くなく、耕地面積と食糧生産量の安定維持は大きな課題だ。 

記事は「こうした食糧安全戦略は、『食糧の安全保障』という国の任務の指標がさらに細分化されたことを説明し、任務に対する中国の高度な重視姿勢を反映している」と指摘。その上で、同文書作成に携わった祝衛東(ジュウ・ウェイドン)中国共産党中央農村工作領導小組弁公室秘書局副局長が「食糧の安全方面で大きな事故が起きた場合、経済成長の減速、物価上昇がもたらされる。重大な場合は社会の安定にも影響が及ぶ」と強調したことを伝えた。