中国メディアの川北在線は20日、中国高速鉄道には匠の精神が見られるとする記事を掲載した。
記事は、最近中国のネット上で、中国の高速鉄道「和諧号」と「復興号」がしばらく並走した後、「復興号」が速度を上げてあっという間に「和諧号」を抜き去る様子を撮影した動画が話題になったことに言及。こうした「レース」のような場面の背後には、「日進月歩の中国高速鉄道技術に見られる匠の精神」があると論じた。
その上で、中国の鉄道の歴史に言及。「150年前、鉄道は清王朝から風水の敵とみなされていたのが、今では国民経済の大動脈となり、『八縦八横』の高速鉄道網が完成した」と紹介。復興号が時速350キロメートルで運行していることや、海外から技術を導入していたのが今や海外へ輸出するようになったことなどを挙げ、「ゼロから始めて世界トップの地位になったことは、終始『匠の精神』を保ってきたからだ」と論じた。
そして、「例えば、高速鉄道は省エネを実現するため先頭車両の製造技術がポイントとなるが、研究チームから設計者に至るまで、内部のフレームから溶接まで綿密に製造し、30以上ある工程において何度も試験を重ねて厳格にチェックし、最高の匠の精神を追求した結果、わが国の高速鉄道は技術面での躍進を遂げ、世界へと羽ばたくこととなった」と自賛した。
さらに、「鉄道に見られる匠の精神は、ハード面にとどまらず、サービス面でも見られる」と主張。「チケットの購入方法やその過程は進化し続けており、車内の快適な環境や車内サービスに対する高い要求にも応えてきた。これらの乗車体験の向上、定刻運行と安全運行、便利さと快適さは、目に見えるサービス部門に携わる職員と、目に見えない技術分野に携わる職員とが、無私のサービス精神を発揮しているからだ」と論じた。
最後に記事は、「匠の精神は、高速鉄道時代の新たな名刺となり、中国鉄道の輝かしい発展の指標ともなった。革新と保守の共存、安定と知能を同時に進めており、中国高速鉄道のさらなる将来的な発展は、中国人のみならず、世界の人が待ち望むこととなっている」と述べた。