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9500億円も投資したのに…、済青高速鉄道は赤字運営?―中国

2019年1月7日、澎湃新聞は、山東省済南市と青島市を結ぶ済青高速鉄道が赤字運営ではないかとの疑問に対する済青高速鉄道プロジェクト指揮部の回答を紹介する記事を掲載した。 

記事によると、青島広電新聞センターが主催する「青島市重点大プロジェクト巡礼」シリーズのインタビュー番組は7日、済青高速鉄道プロジェクト指揮部のエコノミストである高連奎(ガオ・リエンクイ)氏を招待し、話を聞いた。 

番組では、中国のネットユーザーから「済青高速鉄道は赤字運営ではないか」との質問があったが、高氏は「済青高速鉄道は建設開始前に、運営市場調査・研究を行っている。今は運営の初期段階で、それぞれの駅は市内から比較的遠く、乗客にもあまりよく知られていない。しかし、経済の発展や設備の整備に伴って乗客数は徐々に増加していく。また、済青高速鉄道は全国の高速鉄道網と連結しており、上海、北京、太原、石家庄などへ通じるほか、山東省内の煙台、日照へも行ける。こう考えると、乗客数は保証されているはずだ」と回答した。 

高氏はさらに、「高速鉄道の意義は、1本の路線の運営が赤字か黒字かというだけで測ることはできない。例えば、青海、チベット等の地方の鉄道は、運営の角度から言えば乗客数は足りていないが、その戦略的な意義は運営面での意義よりずっと大きい」と主張した。 

記事によると、済青高速鉄道は国家中長期鉄道網計画「八縦八横」高速鉄道網の青銀通道(山東省青島市と寧夏自治区銀川氏を結ぶ路線)の重要な一部であると同時に、山東省の「四縦六横」高速鉄道網の重要な部分でもあり、国内初の省との共同建設で省が株式を保有する高速鉄道だという。全長307.9キロメートルで、総投資額は599億8000万元(約9500億円)、済南から青島まで計11の駅があり、18年12月26日に開通し運営が始まった。