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住友商事、デジタル活用し国際物流事業展開する中国YunQuNa社に出資

住友商事は、アジアにおけるコーポレート・ベンチャー・キャピタルであるSumitomo Corporation Equity Asia(本社・香港)を通じ、デジタル技術を活用した国際物流事業を展開する中国企業のYunQuNa(本社・上海市、運去哪/ユンチューナ)に出資した。2019年1月9日付で発表した。 

住友商事によると、物流事業者は業務のデジタル化に取り組んでいるが、トラック・倉庫・通関・船舶等、物流プロセスごとに物流サプライヤーが多数存在するため、物流の手配に時間がかかる点や、貨物の状況の迅速な把握が難しい問題がある。 

YunQuNaは、オンラインで完結する国際コンテナ輸送手配プラットフォームを開発し、24時間365日対応可能な物流サービスを展開している。100社以上の物流サプライヤーとの提携を元に、荷主の要望ルートや納期に応じて最適な物流業者を選択し、見積や通関手続き、輸送機関の手配および貨物の追跡、精算処理などの物流に関わる一連の業務がオンラインで一元化されている。 

住友商事は、物流事業を担う事業会社である住商グローバル・ロジスティクス(SGL)グループにおいて長年にわたり国際物流ビジネスを展開してきた。今後はSGLグループを中心に、YunQuNaとの協業を通じた事業基盤の一層の拡大および物流事業分野のデジタルトランスフォーメーション(IT浸透による各種活動環境の良好化)を検討・推進する。 

YunQuNaは2014年設立。主に中国から中南米への輸送を手掛けており、今後は中国からアフリカやヨーロッパへの物流網の拡大に取り組む。また、ビッグデータやAIの活用によって、物流サプライヤー向けの需要予測や、荷主向けの事前手配サービスの提供も検討している。