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ラッキンコーヒーが2億ドルの融資獲得 時価総額2倍に

コーヒー界におけるスターバックスの覇権的地位を揺さぶる可能性が最も高いとして期待を集める中国発珈琲ブランドの瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は今、急激な上昇気流に乗っており、ライバルたちに息つく暇も与えていない。12月12日正午にはBラウンドで2億ドル(1ドルは約113.5円)の融資を獲得し、資金調達後の時価総額は22億ドルに達した。「北京晨報」が伝えた。 

瑞幸珈琲の前回の資金調達は2018年7月11日で、2億ドルのAラウンド融資を獲得し、その後の時価総額は10億ドルになった。今回のBラウンド融資は前回のAラウンド融資から5カ月しか経っておらず、そのわずかな期間で時価総額は10億ドルから22億ドルに上昇したことになる。 

2億ドルのBラウンド融資により、瑞幸珈琲の「大量の資金投入戦略」に十分な「弾薬」が提供されたことになる。だが、さまざまな事象からわかるように、瑞幸珈琲の資金投入の動きは徐々に縮小しており、最初に現れた影響として、一部都市における無料配達のハードル引き上げがある。今年12月、北京と上海の2大都市の店舗では無料配達の対象金額が引き上げられ、これまで35元(1元は約16.5円)以上だったのが55元以上になり、購入金額が55元に満たない場合、配達してもらうには6元の配達料がかかることになった。瑞幸珈琲の関係責任者は、「現在、瑞幸珈琲は北京と上海の中心エリアでは半径500メートル以内に1店舗を100%実現し、5分も歩けば瑞幸珈琲の店舗を利用できるようになった。店舗のカバー密度が大幅に向上し、店に行ってテイクアウトするのがより便利になったため、無料配達のハードルを適宜引き上げて、持ち帰りを奨励することにした。この方が無駄を省けるし、経済的で環境にもやさしい」と話す。 

今年1月にテスト営業を開始した瑞幸珈琲は、「2018年に店舗数を2千店にする」目標を掲げてきた。11月末現在、北京、上海、広州、深センなど全国21の大都市で約1700店を展開する。