2018年9月20日、米華字メディアの多維新聞によると、韓国紙・中央日報は20日付の記事で、激しさを増す米中貿易戦争について、「敗者だけあって勝者はないとは本当だろうか。米中両国の背後で笑っている勝者は、ベトナム、タイ、インド、メキシコなどの新興国だ」と論じた。
記事は「米国の多くの企業が、中国国内に設立した工場と注文を、東南アジア諸国に移転することにすでに乗り出している」とし、米小売最大手のウォルマートに家具を供給するベトナムのメーカーの今年と来年の輸出量が30%増加する見通しであることを伝えた。
また、香港の金融アナリストの話として「中国と米国の経済権力の分離は、世界のサプライチェーンの巨大な転換と移動をもたらしている。ベトナムやタイ、インド、メキシコが勝者だ。これらの国々は、米国と軍事・経済面で確かな友好関係があり中国に代わる生産拠点としての機能を持つ新興国という共通点がある」と伝えている。