中国は世界3位の乳業大国。29日に北京市で開かれた中国・ニュージーランド牧畜業グリーン発展ハイレベルフォーラムにおいて、全国牧畜総站党委書記の時建忠氏は、「乳業の生産高がニュージーランドのGDPに占める割合は7%で、乳製品の輸出額は輸出全体の約4分の1を占めている。中国とニュージーランドの牧畜業には広い共通の利益があり、協力内容を掘り下げ、両国の牧畜業のグリーンな発展を新たな段階に押し進める必要がある」と述べた。科技日報が伝えた。
統計データによると、昨年の中国の乳牛飼育数は1545万頭で、牛乳の生産量は3545万トン。一定規模牧場の生乳の栄養・品質指標が乳業先進国水準に達しており、年間の生乳サンプル検査合格率は99.8%にのぼる。ニュージーランド乳業大手のフォンテラは山西省応県、河北省玉田県などで栽培・飼育結合模範試験田の試験的な経営を行っている。2020年までにフォンテラ中国牧場の糞便の100%資源化利用を実現する見通しだ。
時氏は、「中国と乳業先進国との間には依然として大きな差がある。品種の品質が低く、飼育管理水準が低く、利益共有メカニズムが形成されていないといった目立った問題がある。特に牧畜業のグリーンな発展の要求が日増しに厳しくなっており、飼育廃棄物の減量、資源化、無害化の実現や、生態環境の安全保障などが求められている。中国とニュージーランドの牧畜業は協力スタイルをバラエティに富んだものとし、実務的な行動を展開する必要がある」と話した。