猛暑続きの日本で「日傘男子」が新たなトレンドになりつつある。日本の共同通信社が25日に伝えたところでは、日本の男性で外出時に日傘を使用する人が増えている。大阪市のデパート・阪急うめだ本店では180種類ほどの日傘を取り扱い、普通の雨傘に比べてより機能的で、日差しを遮るのはもちろん、紫外線も防止する。猛暑の影響で、今年の売上は前年同期の2倍に増加し、中でも男性の寄与が目立つという。「環球時報」が伝えた。
報道によると、日傘はこれまでずっと女性のものとみなされてきた。だが阪急には男性向けの晴雨兼用傘が40種類ほどあり、同店で働く30~50歳の男性社員の間で非常に人気がある。大阪だけでなく、東京の伊勢丹新宿店のメンズ館でも今年の日傘の売上は前年の3.2倍に激増し、特に晴雨兼用の折りたたみ傘がよく売れている。主人の代わりに傘を買う女性が多いという。日本の傘を取り扱う企業は、「連日の猛暑で男性の日傘に対するためらいが吹っ飛んだ」と分析する。
埼玉県熊谷市は昨年も異常な暑さに見舞われ、県庁の男性職員約20人が「日傘男子広め隊」を結成し、メンバー全員が仕事への行き帰りに日傘を差すようになった。代表者によると、「日傘を使うと暑さを遮り、温度を下げることができるので、暑さ対策に傘を利用する人がもっともっと増えてほしい」と話す。メンバーの福原紀明さん(51)は取材に答える中で、「日傘を差す男性は少なく、ハードルは高いが、猛暑の日は実に快適」と使用感を語る。
男性にも日傘を広めたい大阪のネット傘専門店経営者・宮武和広さんは、「男性も日傘を使えば暑さを避けられるし、一種のファッションとして楽しめる。日傘の便利さを享受する男性がますます多くなることを願う」と話す。
男性の日傘使用について、日本の環境省は2011年に発表した調査結果で、クールビズ(上着なし)と日傘の併用により熱ストレスを約20%軽減できるので、男性の日傘普及率を高める必要があるとの見方を示した。13年にはユーキャン新語・流行語大賞に「日傘男子」がノミネートされた。
報道によると、日本の男性は夏の暑さ対策として日傘を使用するだけでなく、冷感インナー、扇子、冷湿布、サンダル、ショートパンツ、紫外線防止のスキンケア製品、制汗スプレー、冷凍可能飲料などを購入する人が多いという。