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京張高速鉄道のトンネル、スマート技術を採用

2022年北京冬季五輪の重要プロジェクト、全国初のスマート化高速鉄道である京張高速鉄道(北京~張家口)の、全長4.97キロの東花園トンネルが19日に貫通した。科技日報が伝えた。 

東花園トンネルは官庁ダム、康西草原、野鴨湖国家湿地公園に隣接しており、非常に特殊な環境となっている。1日あたりの湧水量は最大35万4000立方メートルで、防水中心の設計が必要だ。 

記者が現場を取材したところ、同トンネルの縦の断面はV字型になっており、最大傾斜角度は25‰、土壌被覆の厚さは最大8.1メートル、最大掘削深度は22メートル。トンネルは通常水位線を3−5メートル下回っている。 

水が多く、基礎が深く、メンテナンス不要で、開削工法が使用されている。トンネルの水位を低下させることが最大の難関となっている。 

施工業者の中鉄十八局は西安交通大学と協力し、「水位自動制御及び早期警戒」システムを開発した。深い基礎穴に「目」を取り付けることで、水位をリアルタイムでチェックする。 

縦型の坂は水に浸かると変形する。建設者は北京交通大学と協力し、「深穴斜面測定」観測プロジェクトを実施し、斜面の安定性と安全性を観測するソフトを開発した。これにより、変形しているか否かが一目瞭然になった。 

トンネルの壁面は絶対に水に浸かることができず、防水材を塗装する必要がある。プロジェクトエンジニアの周広平氏は、「人工塗装では厚みが不均等で、トンネルの壁面の滑らかさが損なわれる。建設者は自動塗装ロボットを開発し、さらに初めて急結ラバーセメント塗装防水材を採用した。これにより、切れ目なき連結を実現し、漏水を防ぎ、さらに揮発性有機化合物を含まず、有害成分や悪臭がなく廃ガスを出さない」と説明した。 

京張高速鉄道は国が実施を計画する「8縦8横」京蘭通路東区間の重要部分だ。本線の全長は174キロ、設計上の時速は250キロ。2019年3月に全線の敷設を完了し、7月1日より総合調整・試験を開始する予定だ。