中国のカーシェアリング企業・PandAutoと検索大手・百度は24日、重慶両江新区で、プロジェクト「自動運転モデルパーク」を正式にスタートしたと発表した。双方はオープンパークのエリア内において、アプリで申請すると、車が自分いる場所まで自動運転でやってくるシェア自動車サービスを提供する。同プロジェクト実施の試みは中国で初めて。中国新聞網が伝えた。
プロジェクト始動イベントに設置された大型ディスプレーでは試乗の様子が生中継された。ユーザーがPandAutoのアプリを開き、「車を利用する」をワンタップすると、車が駐車場を自動で出発し、山沿いでカーブの多い重慶の街中を信号を守りながら走行し、歩行者に道を譲るといった課題を次々とクリアし、最終的に無事、メインステージの横にたどり着いた。そして、ユーザーが運転して目的地に到着し、アプリの「車を返却する」をワンタップすると、車は再び自動で駐車場まで走行し、正確に駐車枠内に停車した。
この一連のスムーズな操作は、車に搭載された6つのカメラによって実現されており、前方のフロントガラスとナンバープレートに1つずつ、車の左右両側に1つずつ、後ろのナンバープレートに1つ、車内に1つ搭載されている。また、12個の超音波レーダーも搭載されており、カメラと超声波からなる「safety-check」システムにより、スムーズな自動運転を実現している。