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マレーシア首相がシンガポールとの高速鉄道建設プロジェクトを中止、影響は…―中国メディア

2018年5月28日、観察者網は、マレーシアのマハティール首相がマレーシア―シンガポール高速鉄道プロジェクトの中止を発表したことで、巨額の違約金が発生する可能性があると報じた。 

同首相は28日、2016年12月にシンガポール・マレーシア両国で締結しいた高速鉄道建設プロジェクトの中止を宣言した。 

20世紀末から計画があったこのプロジェクトは経済的な理由により棚上げとなっていたが、13年に両国首脳が建設に同意し、16年に合意書への署名が行われた。総工費は170億米ドル(約1兆8600億円)で、18年着工、26年完成の計画で、路線の90%はマレーシア国内を通っており、完成すればクアラルンプール―シンガポール間が90分で結ばれる予定だった。 

同首相はプロジェクト中止の決定について「マレーシア経済を破産から守るため」「政府が最優先で注目する問題は国の財政状況だ。不要なプロジェクトはキャンセルしなければならない」「これは最終決定だ。ただ、シンガポールとの合意事項があるので、キャンセルが実現するにはもう少し時間がかかる」と語っている。 

またマレーシア英字メディアのジ・エッジによると、同首相は以前「プロジェクトを破棄すれば、巨額の賠償金を払う必要があるだろう。政府として、違約金の支払い額を減らす方法を考えている」とコメントしていた。契約条項に基づくと違約金は「5億」となっているが、同首相は「5億リンギット(約137億円)なのか、5億シンガポールドル(約407億円)なのか分からない。私は5億リンギットだと思う」と語っているという。