「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の熱が冷めやらぬ中、越境ECプラットフォームにとって年に一度の大規模ショッピングキャンペーンである「ブラックフライデー」が今週金曜日にやって来る。「ダブル11」との差別化をはかるため、一連のプラットフォームは割引きだけでなく、選りすぐったハイエンドの商品をそろえる、有料会員モデルを採用するなどを「ブラックフライデー」期間の主な取り組みとして打ち出す。「ダブル11」期間に国内ECプラットフォームが複雑な割引きルール、ショッピングの中継、AR(拡張現実)のゲームなどさまざまな方法を駆使したのとは異なり、越境ECプラットフォームが「ブラックフライデー」期間に採用する方法はもっとずっとシンプルだ。「北京日報」が伝えた。
海外通販の網易考拉は22日、「すばらしい生活」と題した発表会で、「世界の厳選された商品をどこでも同じペースで販売する」ことと「海外通販の新機軸を打ち出す」ことが、今年の「ブラックフライデー」ショッピングイベントの主な特徴になると発表した。網易関連部門の責任者の説明では、「今年の『ブラックフライデー』では、消費者の商品探しの手間を省き、何を買うか決めるのに費やすコストを引き下げるため、サイトでも携帯電話のアプリケーションでも、今年はプラットフォームで多角的なショッピングコーナーを増やし、利用者が自分の関心ある人々、国、利用シーンなどの角度から自分に合ったチャンネルに入って買い物ができるようにした。またプラットフォームの選別機能を強化し、品質と価格のバランスが最も優れた商品がおすすめの最上位にくるようにし、消費者のショッピング効率とショッピング体験の向上をはかった」という。
消費のバージョンアップにともない、「安さ」よりも、「品質」や自分に合ったショッピング体験を重視する消費者がますます増えている。そこで有料会員サービスが各越境ECプラットフォームの大きな特色になっている。網易は今年、有料のブラックカード会員には個々人に合わせて設計した事前購入、特別価格、数量限定の高品質商品の販売といった特別ルートを提供した。アマゾンも今年初めて中国、米国、英国、日本、ドイツの5カ国で連動するグローバル大規模キャンペーンを展開し、特別価格や無制限の国際送料無料といったサービスを打ち出すという。