2016年10月5日、参考消息網によると、英科学誌ニューサイエンティストは3日、中国政府の支援を受ける研究機関が、かつてない規模の「スペースプレーン」の開発を進めていると伝えた。最大20人の乗客を搭乗させることができるという。
中国のロケット製造業「中国キャリアロケット技術研究院」はこのほど、メキシコで開催された宇宙飛行に関する国際フォーラムで、開発中のスペースプレーンはすでに基本的な設計を終え、これまでよりも多くの乗客を搭乗させることが可能になると発表した。
同研究院の開発グループは報告書で、「一般市民の宇宙旅行への関心はますます高まっている」とし、開発中の計画はとりわけビジネスパーソンや企業家から注目されている」と明かしている。開発中の機体は、米スペースシャトルや英スペースシップツーと異なり、自力で離陸することが可能で、地上からの打ち上げ設備を必要としないという。
機体は5人搭乗可能な小型モデルと、20人搭乗可能な大型モデルがあり、小型機は2分で無重力飛行に移行、大型機は4分で移行できるとされる。機体は50回以上飛行可能で、試験飛行は2年以内に行う予定だという。輸送能力の向上は、乗客の搭乗費用の引き下げにつながるとしている。