安倍晋三首相は８日、山梨県甲府市で行った参院選の街頭演説で、先月の伊勢志摩サミットのワーキングディナーで振る舞われた山梨県産のワインが、ワインの本場、ヨーロッパの首脳に好評だったと明かした。

　首相は農業政策に触れた際、「サミットでも、日本の食材は人気だった」とした上で、「夕食会では、山梨産のワインも出させていただいた。キャメロン（英国）首相やメルケル（ドイツ）首相、フランスのオランド大統領も、すべて見事に飲み干していた」と述べた。「その場にいた私が確認しているから、間違いない」とも述べ、聴衆を喜ばせた。

　首相はさらに、ワインの本場のドイツ、フランスの両首脳の様子にも触れ「メルケルさんは（ワインの）おかわりをもらっていたし、オランドさんもおいしそうに飲んでいた。山梨のワインが、世界ブランドになったんです。これから、世界にどんどん売り込んでいきましょう」と、国産ワインの可能性をアピールした。