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山梨県内の農業就業人口、初の3万人割れ 65歳以上7割占める

 県は5年ごとに実施する「農林業センサス」の平成27年概要を公表した。県内の農業就業人口は2万7679人で、22年の前回調査(3万3271人)より5592人(16・8%)減となり、昭和25年に調査を開始して以来、初めて3万人の大台を割り込んだ。

 17年の前々回調査では、農業就業人口は4万883人だった。この10年間で1万3千人以上も減ったことになる。

 農業就業人口は、30アール以上を耕作しているか、年間50万円以上の農業所得がある農家を対象として集計している。

 今回調査で農業就業人口の年齢別構成比率をみると、最も多かったのは「65歳以上」(1万8906人)の高齢者で、全体の68・3%を占めた。前回調査より比率が1・7ポイント上昇し、農家の高齢化がより進んでいることが明らかになった。

 高齢化や担い手不足の影響で「離農」が進み、耕作放棄地面積が前回より80ヘクタール増えて5865ヘクタールとなった。

 一方、農業法人が282団体となり、前回調査より50団体増加した。