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SDR通貨採用期待で人民元レート大幅上昇

人民元相場の下落にようやく歯止めがかかった。12日の人民元対ドルレートは先週の上昇の勢いを保ち、一気に200ポイント以上上昇する局面もあり、今年3月以来の上昇幅となった。10月13日、北京晨報が伝えた。

人民元の対ドルレートは取引開始後、一本調子に上昇を続けた。取引時間中に256ベーシスポイント上昇して6.3196元をつけ、8月11日以来の高値となった。

8月11日に中国人民銀行が人民元切り下げを実施し、レートは3000ベーシスポイント下落したが、9月には落ち着きを取り戻し、10月の国慶節が明けてからは上昇に転じた。

12日の大幅上昇について関係者は「国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が9日の記者会見で、人民元が特別引き出し権(SDR)に組み入れられるかについて、評価作業はだいたい終わり、詰めの作業を行っているとコメントしたことと関係している」と指摘した。

人民元がSDR通貨に採用されたなら、国際通貨として名実ともに認められたことを意味し、IMFに加盟する180以上のメンバー国の公式使用通貨となる。業界では人民元が今年SDR通貨に採用されることへの期待が高まっている。