大村智氏の故郷、山梨県韮崎市では、大村氏が館長を務める韮崎大村美術館に、関係者や市民から祝福の電話が殺到した。
大村氏は40年来、収集してきた絵画や陶磁器などの美術品を「優れた美術品は個人だけで楽しむものではない」と同市に寄付、平成19年に美術館が設立された。大村氏は同市の名誉市民にもなっている。
「先生の研究の素晴らしさはこれまで知っていましたが、受賞できて本当にうれしい」という学芸員の成島由季子さん(44)は「先生は美術の造詣がとても深く、心もとても大きい方です。本当に良かった」と喜んだ。
同市も公式ツイッターで早速、「名誉市民で北里大学特別栄誉教授の大村智博士が、2015年のノーベル医学・生理学賞に選ばれました」と発信した。