国家統計局が発表した1~8月の全国大手工業企業利益総額は前年同期比1.9%減の3兆7662億7000万元だった。減少幅は1~7月から0.9ポイント拡大した。8月単月の利益総額は同8.8%減の4481億1000万元だった。9月29日、中国証券報が伝えた。
1~8月の国有企業の利益総額は同24.7%減の7564億2000万元、集体企業(集団所有企業)は同0.3%減の299億2000万元、株式企業は同1.7%減の2兆5282億6000万元、外資、香港・マカオ・台湾企業は同0.7%増の9313億4000万元だった。私営企業は同7.3%増の1兆3319億4000万元。
国家統計局工業司の何平氏は8月の工業利益の減少幅が拡大した理由について、次の五点を挙げた。一にコスト上昇のスピードが販売を上回った。二に工業製品の需要が低迷し価格下落幅が拡大した。三に株価下落の影響を受け、投資収益の伸びが鈍った。四に人民元切り下げによって海外との取引が多い企業の為替決済損が拡大し、財務費用が増えた。五に石油、自動車、化学工業業界の利益が減少した。
何平氏は「8月の工業利益の減少幅は拡大しているが、完成品在庫の増加のペースは落ち着きつつある。8月末の大手工業企業の完成品在庫は同5.7%増加したが、増加幅は2カ月連続で下降した」と述べた。