中国国際金融(中金公司)は「株価急落がバランスシートに与えた影響は限られるものの、経済成長への悪影響はすでに出ている」との報告を発表した。9月8日、揚子晩報が伝えた。
報告によると中国の家庭で保有されている株式の資産価値は6月中旬から約10兆元目減りしたという。特に7月20日以降、株式資産は4兆4000億元減少しており、2014年の名目GDPの7%に相当する。ただ、中国の家庭の資産は銀行預金(54兆元)、不動産資産(200兆元以上と試算)がメーンで、株式投資の損失は家庭の金融資産の3%にとどまっており、影響は限られている。
中金公司は「現金預金の利回りは低く、預貯金以外の資産投資への需要は底堅いことから、今後は不動産投資への需要が再び高まるだろう」と指摘した。