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インドネシア、中国と日本が提案の高速鉄道計画を却下 “中速鉄道”に見直しへ

インドネシア当局はジャカルタ―バンドン間の鉄道建設計画で、中国と日本が提案し受注を競っていた高速鉄道事業案をいずれも採用せず、時速200~250キロメートルの“中速鉄道”を建設する方向で見直すことを明らかにした。両国の新たな提案を歓迎する、としている。インドネシアメディアの3日夜の報道として、中国・新華網が同日伝えた。

報道によると、インドネシアのダルミン・ナスティオン経済調整相は「中国と日本が提案した高速鉄道計画はインドネシアに合わないため、両国の提案を却下した」と説明。

高速鉄道で時速350キロまで加速するには14分間がかかり、ジャカルタ―バンドン間の150キロの距離に5~8カ所の駅を設けて走行するには時速200キロほどの最高速度しか出ないため、両国の提案よりも遅い中速鉄道で十分だと判断したという。また、「時速200~250キロにしても所要時間が11分間遅くなるだけだが、建設費は30~40%減らすことができる」と話した。

ジョコ・ウィドド大統領は3日、メディアに対して「ジャカルタ―バンドン間の鉄道計画は企業と企業の間の純粋な商業行為であり、直接的にも間接的にも政府予算を投じることはできない。落札者も国営企業省が決める。このプロジェクトについて国営企業省などがより深く検討することを望む」と話していた。